今回は、ダイエット中にサラダばかりを食べているとどうなるかをお話ししていきたいと思います。
ダイエット中、サラダばかり食べていると、たんぱく質が足りなくなります。
タンパク質が足りなくなると、筋肉の分解が進んで代謝が下がってしまい、ダイエットにはよくありません。
野菜食とたんぱく質食で、食事のカロリーを同じにした場合、たんぱく質食のほうが筋肉量が維持されるという報告が多くあります。サラダを食べるなら、ぜひたんぱく質を加えてください。
その際、豆腐サラダ、豆サラダなどの植物性タンパク質のメニューよりも、脂質の少ない動物性たんぱく質を合わせた、蒸し鶏サラダ、豚しゃぶサラダ、ツナサラダなどをおすすめします。
植物性のたんぱく質と動物性のたんぱく質というのは、基本的に構造が違います。
私たちの身体を構成するタンパク質は、毎日合成と分解を繰り返しています。
そのために必要なアミノ酸をきちんと食事から摂ることは、毎日の食事の重要なテーマです。
食事でカラダに摂り入れられたタンパク質は、分解・吸収され、肝臓に達するまでにほとんどがアミノ酸になっています。
体たんぱくを形成する20種類のアミノ酸のうち、11種類は他のアミノ酸から作ることができます。
しかし、残りの9種類は体内で合成することができません。
この9種類のアミノ酸は「必須アミノ酸」とよばれ、食事から摂取することが不可欠です。
必要なアミノ酸を満たしている食品を、アミノ酸スコアという数字を出して評価していますが、牛肉や豚肉などの動物性たんぱく質は100なのに対して、大豆は86と植物性たんぱく質は、必要なアミノ酸が網羅されてない食品が多いです。
その上、食品100グラムのアミノ酸の含有量も食物性食品は、動物性食品の半分以下と圧倒的に少ないのです。
ですから、植物性たんぱく質のみだと、一部アミノ酸が不足してしまい、栄養を十分にとれず、体に不調をきたす可能性があります。
また、植物性のたんぱく質は、消化・吸収され利用される効果が、動物性たんぱく質の半分程度です。
一方、動物性たんぱく質の脂質には、飽和脂肪酸が含まれているので、脂質が少ないものを選ぶようにしてください。
効率よくアミノ酸を摂取して、ダイエットに役立てるには、脂質の少ない動物性たんぱく質をとるほうがよいのです。